ブアメラの植物学

ブアメラの植物学さて、ようやくブアメラ果実の話ができます。 未開の地と行っても過言でない赤道直下の南半球に浮かぶ世界第二の大きな島パプア島にしかない稀少な植物ですから、知らないのは当然です。
西垣博士は、日本語名として「アカイタコノキ」と命名しています。稀少な植物であるため、植物学者や博物学者の目に留まることがなく、英名も日本名もありません。 パプア島高地がブアメラの原産地だが、先住民は「Watawi(ワタウィ)」とか「Barapen(バラペン)とか呼んでいますが、「Watawi」を略して「Tawi(タウィ)」が最もよく使われる名称です。 赤い果実ブアメラは、巨大なトウモロコシのイメージが最も合うでしょう。 高さ15mにもなるという木に巨大な果実が垂れ下がり、通常1本の木に1~2個の実がつくが、巨木では数個育つこともある。1年に2回収穫できます。 ブアメラの中はほとんどが白色の芯でできており、かじると甘味を感じ糖分が多くアルコール発酵の原料としても十分に使えそうだ。 果実の表面には種子が全周に垂直に並び、種子の周りにわずかの赤い果肉がついている。 種子にはオイル分が多く、今後の利用への研究が期待されています。 芯と実は繊維でできた絨毯ともいえる花床で別けられ、熱をかけることによって表面の果実部分を花床から容易に剥がすことができる。
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