ブアメラとダニ族の伝統料理

ブアメラとダニ族の伝統料理:石焼料理バカール・バツール

パプア先住民の伝統的な一番の料理は、有名な石焼き料理バカール・バツール(Bakar batur)。
稀にしかないお祝い事の料理であり、貴重な豚を食べる機会になる。著者はバリエム渓谷の村の首長の家を訪問し、今まで三度歓迎の豚石焼き料理の機会を得ている。
村中のお祭りになるため、村人への告知と豚を始めとする料理素材を集める準備が必要だった。
老若男女が集まり、女性はノケン・バッグにイモ、野菜を詰めてくる。
男は豚犠牲儀式を行い解体する。
大量の石が木のやぐらに置かれ、キリストへのお祈りの後、先ずやぐらが燃やされ石焼き査業が開始。
心臓を矢で射られた豚は、石灰岩の洞窟に向かって頭を垂れる。
首長曰く、これは「豚が神に召された」証明であると。

石焼き料理は直径1.5m、深さ7~80cmの穴で行うが、簡易にはドラム缶を用いる。
十分に焼いた石を料理素材の間に順に置き、焼いた石の熱で蒸し焼きにするのだ。
料理素材が直接石と接触しないように強烈に焼いた石と野菜類の間に葉ものを置く。

ブアメラは穴の一番底に、次いで野菜やイモ類が続き豚肉は最上段に置く。
全体を草でドーム状に固め、待つこと1時間半で石焼き料理の出来上がり。
この間女性は、豚の腸詰めに忙しい。老婆はノケン・バッグの編みものをする。
ブアメラソースを作るのは首長の奥さんと決まっており、女性が出来上がった料理を種類ごとに分けて行く。

首長は肉の各部を吟味し、自然と出来上がったグループ毎に分配する。
男女は、決して席を同じにしない。

日本からの客分には、最も美味しいとされる子宮を与えられた。
確かに美味しい。

ブアメラソースでの石焼き料理が終わると、首長が余った料理を参加した女性に分配する。
夫を亡くした女性には他の人より大量の肉や料理が与えられる。

——————————————————————————————————————–

DSC01796

ノケン・バッグの野菜類

式たりに則り豚を犠牲にする

焼き石が敷き詰められる

イモを置く

肉を置く

石焼きドームの完成

ブアメラソースを作る

皆で食べる

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA