ブアメラの世界のダニ族

ブアメラの世界のダニ族
1938年にアメリカの冒険家アークボルトが、バリエム渓谷のダニ族やその生活を「National Geographic」雑誌で世界に紹介したのがダニ族の初出。

バリエム渓谷には、当時ではパプア島でも最も人口密度が高く5万人が暮らし、世界で最初に農業を行い、卓越した農業技術は先進国に勝るものであり、5万人分の食料を賄うことができた。主食はタロ、ヤムやサツマイモなどの根茎類。豚は貴重な家畜であり、至る所で子連れの豚をみることができ微笑ましく感じます。

ブアメラ渓谷は、海底が隆起して出来上がった2000m以上の山々に囲まれ、僅かな平地のバリエム渓谷は氷河に削られてできたもので、小さな盆地になっている。
バリエム川は豊富な水を供給し、平野部の多くは未開拓の湿地であり、イネ科の植物が生い茂る。中心地のワメナから外れると電気や上水道はない。

バリエム渓谷を中心とする地域の人口は、7~80万人でパプア州全体の4割以上を占め今なお人口の多い地域。先住民のダニ族はキリスト教徒である。

ワメナの小さな空港に降りて最初に驚くのは、コテカ(ペニスサック)を装着した裸姿の男性の出迎え。下界と異なり決して暑くはない。
働き者の女性はズボンやシャツを着ているが、手作りの植物繊維で編んだノケン・バッグを頭に架け、農作物など何でも入れて運ぶ。独特の線維、編み方、長い使用の歴史は、ダニ族のアイデンティティに相応しい。

男女とも喫煙好きであり、ピニャンという果実(ビンロウジュ)を噛む習慣があり口の中は赤い。高床式の住居(ホナイ)に住み、中心の炉で暖をとるが2泊した経験からは、夜半からの冷え込みに耐えられなかった。

先住民は今でこそ着衣をつけているが、今でも年配者は裸でこの寒さを凌いでいる。布団や毛布などの寝具はなく、ブアメラが寒さに耐えるための栄養源であろう。

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参考:Introducing Papua. Kal Muller, Daisy World Books
Papua in Figures 2011, Bureau of Statistic, Papua Government

   

 

ダニ族の男性
ペニスサック(コテカ)を付け裸で
竹笛を吹いている。筋肉は隆々とし、肥満者はいない。

 

 

 ダニ族の集落はホナイが立ち並び整然としている。
周囲は干し草のフェンスで囲み、中庭は奇麗に掃除されている。

 
   

パプア島先住民ダニ族のアイデンティティのノケン・バッグを背負う働き者の女性(左)。
インドネシア博物館案内書でも先史時代のバッグとして紹介されている(右)。

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